ヨーロッパの伝統的なオペラのあり方を追求し、日本のみならず世界中に通じるオペラの上演を続けていきます。
私達は演奏家達と、それを愛する人々によって構成された集団です。
日本にオペラが運ばれて日本の土と混じり、日本の空気に溶け込み、日本の人々の心の中で、この豊かな芸術はゆっく
りと育まれてきました。 明治以来、才能に恵まれた先輩の方々が、この西洋の壮大な文化を根付かせようとして来られた
末に現在の私達はいます。 歌っています。
歴史というものは、先に進むほど先進の志向や進歩した技術が積み重なって、人々はたやすく時代の波に乗って未来へ
向かいます。 子は親の肩に乗り、孫は子の頭上から進むべき道を捉えます。 私達演奏家も先進の方々の思考や技術
を学び、より先へ踏み出すことが出来ます。
けれども先へ先へと進むことばかりが良いとは限りません。時には原点に戻って見つめ直すことも大切です。百年近く前
に日本の先駆者達が西洋で学んだオペラ、また西洋からはるばる東洋の小国にやって来た先生方が熱心に授けて下さ
ったオペラは、身体を無理なく、自然に最大限に活用して発声するという、ヨーロッパの中を確固として流れるオペラの本
流からやって来たものでした。オペラのふるさとヨーロッパに、近頃は事情が許せば直ぐ飛んで行き、直ぐ学べるようにな
りました。 オペラの本流は相変わらずヨーロッパの地を脈々と流れ、伝統の誇りと豊かさを満々とたたえています。
[AMICI DELLA LIRICA]はオペラの源流に戻って、自然の息づかいの中で歌い演ずるオペラを目指す集団としてスタ
ートをしました。
私達「アミーチ・デッラ・リリカ」が目指すオペラとは
<1> イタリアの伝統的な発声法による、生理的に自然に働く筋肉と人がそれぞれ持つ個性ある共鳴腔を最大限活用する
発声技法を追求する。
<2> 伝統的な音楽様式と声の特性を熟知した作曲家の作品・ひとつひとつの特色をよく研究し、それを舞台の上で表現
する。
当会の代表・畑 和子は、多年にわたってイタリアで研鑽を積み、イタリア の伝統的なメトードを体得し、また時代毎の作
曲家や音楽様式についても深く学び、既に日本に置いて実践・普及に努めております。私達は演奏家側ばかりでなく、
広く音楽を愛する人々と力を合わせて「アミーチ・デッラ・リリカ」を運営していきたいと思っております。
[ どうか、大勢の皆様!! ご参加下さい!! ] 畑 和子