1948年東京、阿佐ヶ谷生まれ。
親類がオペラの仕事をしていた関係で幼時からクラシックに馴染み、7歳のときオペラ「蝶々夫人」に接し、初めて音楽の素晴らしさを知らされました。
というわけで自然にクラシック音楽好きになりハイティーン時代はステレオ全盛時代、カラヤン、ベーム、バーンスタイン時代の、まさにクラシック黄金時代でコンサートとレコード両面をリアル・タイムで過ごし、イタリア歌劇団やベルリン・フィルのチケット入手で徹夜行列は当たり前の時代でした。
立教高校を経て立教大学法学部卒業。在学中に皆川達夫教授の熱情溢れる音楽史講義に心酔し、音楽を生涯のビジネスにする決心するに至りました。
1971年日本ビクター(株)へ入社、音楽事業本部(後のビクターエンタテインメント)へ配属。当初、営業を1981年まで担当、その間、山野楽器銀座店等、日本の大手レコード小売店を担当。クラシック音楽マーケットに今日までもネットワークを構築できたことは幸いでした。
1981年より洋学部に在籍、待望のクラシック音楽の制作、宣伝を担当。
千住真理子、パトリック・ガロワ、キングズ・シンガーズ、アレッド・ジョーンズ等を制作、従来のクラシックの枠にとらわれない制作スタイルとプロモート手法で新鮮な感覚のヒット商品を送り出し、千住真理子のスター化、キングズ・シンガーズのクラシックヒットチャート第一位獲得等の成果を上げることが出来、特にキングズ・シンガーズの「ビートルズ作品集」はEMIレコードを通じて全世界でベストセラーを記録しました。
制作から宣伝、営業とクラシックの入り口から出口までのノウハウをこの時代に蓄積、実績につなげることが出来たことは貴重な経験でした。
また、CDが世の中に出た時、ハードとソフト一体でのプロモート展開を通じて日本ビクターのハード部門の現オフィス・アミーチ代表の西松朝男氏と知り合うことが出来たのも大きな経験といえます。
その後、映像部、香港支社代表等を経て2004年にビクターエンタテインメントを退社し、現在は音楽ソフト制作、音楽パフォーマンス等、音楽関連事業全般に関心をもって新しい時代の要請にこたえた音楽制作のあり方に深い関心をもって活動しています。
特に、サロン・コンサートはこれからの日本のクラシック音楽シーンに大きな比重を占めてくると考えており、新時代のクラシックにムーヴメントを作って行きたいと考えています。
アミーチ・デッラ・リリカ会員、オフィス・アミーチ顧問
|