右の地図をご覧下さい。イタリアとその周辺各国で開催されている音楽祭と主な都市の位置を示しています。２０以上の音楽祭が毎年開催されています。

ヴェローナ、マチェラータなどの大規模な商業主義の音楽祭は皆様も良くご存知だと思いますが、モンテプルチアーノ国際芸術祭は、大規模なイベントではありませんがユニークなコンセプトで注目されています。

イタリア、トスカーナ地方の美しい丘陵に聳え立つ美しい中世の町モンテプルチャーノ（Montepulciano）で毎年夏に開かれる、オペラ、管弦楽、室内楽、バレエ、美術、工芸に至るまで世界中から選ばれた若手に発表の機会を与えることを主旨とするイタリアでは唯一の芸術祭で、今年(2003年)第28回を迎えます。

現在の芸術監督にはミラノスカラ座、エクサンプロヴァンス音楽祭、シュトゥッツガルト歌劇場をはじめ国際的に活躍中の指揮者のエンリケ・マッツォーラ（ Enrique MAZZOLA）氏が４年前に就任。この芸術祭のために自身の演奏活動の傍らヨーロッパ各国のみならずアメリカ、日本、韓国などでも積極的にオーディションを行い、才能ある若手の発掘に努めています。

地元名産のワイン組合や各企業からの寄付金等によりオペラ、コンサートの出演者たちには約1ヶ月間にわたる練習期間から芸術祭開催中までの一切の宿泊費、食事が主催者側より提供されるシステムがとられています。

昨年は団体としては日本、イギリス、ドイツから、また個人の演奏家、演出家は前述の他、ヨーロッパ各国、アメリカ、韓国、中東各国からもオーディションで選ばれた若手が参加して７月末から12日間にわたる芸術祭期間中に大劇場、野外劇場を使用したオペラ、教会の大聖堂での管弦楽、市庁舎前広場でのバレエ等10演目以上が上演されました。その他室内楽、リサイタルなども期間中毎日古くからの貴族の館など各所で催された他、美術、工芸展なども並行して開催されるなど、モンテプルチャーノの町はこの時期芸術祭一色に染まります。

モンテプルチアーノ国際芸術祭オフィシャルホームページ(イタリア語）
２００２年　アミーチ・デッラ・リリカ関連のご案内
第２７回モンテプルチアーノ国際芸術祭公演写真（２００２年）